30代になり、キャリアチェンジを考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ転職活動を始めようと思っても、「何から手をつけたら良いんだろう」「本当に成功できるのかな」と不安になることもありますよね。
スキルや経験の棚卸しも大切ですが、それと同じくらい、いや、それ以上に大切になるのが「マインドセット」、つまり考え方や心の準備です。
特に30代以降の転職は、20代の頃とは異なる視点や覚悟が求められます。
今回の記事では、転職活動を始める前にぜひ整えていただきたいマインドセットを5つご紹介します。
新しい環境で活躍し、キャリアをさらに発展させていくためにかなり重要な要素です。
転職活動をこれから始める方も、すでに活動中の方も少し立ち止まって振り返ってみてください。
マインドセットその1:あなたのキャリアの方向性は「作業」か「マネジメント」か?
会社員の仕事は、大きく分けて「作業」と「マネジメント」の2つに分かれると言われています。
これまで特定の作業を突き詰めてこられた方もいるでしょう。
しかし、作業をどれだけ極めてもなれるのは「作業リーダー」までであり、管理職になるには全く別の「マネジメントスキル」が必要になります。
プロの経営者が特定分野の作業を知らなくても会社を経営できるように、マネジメントに大切なのは人と組織を動かし、結果に導くスキルです。
上司だからといって部下の一つの作業を全て把握すべき、という考え方は作業リーダーの延長線上にあります。マネジメントを目指すのであれば、こういった考え方は手放す必要があります。
外資系企業でよく見られるジョブ型雇用においては、プロサッカーチームのように、それぞれのポジションでやるべきことが決まっており、チームとして結果を出すために個人が責任を持って役割を果たすことが求められます。その上で、評価は個人に対して行われます。
一方でサッカーチームの監督は全てのポジションでプレーヤーとして優れているわけではありません。極端な例では自身サッカーをプレーした経験すらないこともあり得ます。
監督に求められることは、「チームが勝つ」という結果のみで、その点でのみ評価されます。フィールドでプレーヤーとしてのお手本を示す必要はないのです。
同様にジョブ型のキャリアではプレーヤーとしての役割とマネージャーとしての役割は明確に異なります。
あなたが目指すキャリアは、特定のポジション・専門性を深める「作業」の道なのか、それとも人や組織を動かす「マネジメント」の道なのか。
転職活動を始める前に、自身の興味や適性、そして将来の目標とするポジションについて、作業とマネジメントという観点から一度整理してみると、進むべき道が見えやすくなるかもしれません。
外資系のように、ジョブ型の環境を目指すなら、自分に合った「チーム」を見つけ、そこで評価を高めるサイクルを意識することがとても重要です。
マインドセットその2:新しい環境で信頼されるための「気高さ」を持つ
転職後の新しい職場で評価され、キャリアアップしていくためには、スキルや経験だけでなく、人間性が非常に重要になります。
特に、自分を律することができるかどうか、つまり「気高さ」を持っているかどうかが、外資系企業などで高く評価される重要な要素なのですが、多くの人はこのことにほとんど気づいていません。
上にいけばいくほど責任は重くなりますが、その分、コンプライアンスやエシックスといった、管理職だからこそ強く持っていなければならない要素が増えていきます。
「少しでも損をしないように」、あるいは「ずるをしてでも楽に生きよう」とする姿勢の人は、絶対に評価されません。聖人のように生きる必要はありませんが、要所要所で自分を律する姿勢は必須です。
こう言った姿勢は日常のシーンを例にしてみると分かりやすいかも知れません。
例えば、混雑した駅やショッピングモールなどで、前にいる人がのんびり歩いていて、自分がなかなか進めない、なんてシチュエーションはよくありますよね。
こんな時に、自分のことだけを考えて他人を押しのけていくような行動は、「小物」である証拠であり、マネージメントには向かないタイプです。
管理職になったら、たとえトイレの中のようなプライベートな瞬間であっても、常に他人に見られているという意識を持つ必要があります。
一瞬の行動が良くも悪くも評価につながり、その積み重ねが評価につながります。
マネージメント職であっても、そうでなくても、転職先で良好な人間関係を築き、信頼を得るためには、目先の損得ではなく、誠実さや倫理観を持って行動する「気高さ」というマインドセットを整えることが非常に重要です。
マインドセットその3:主体性を持ちつつ、他人に「頼る」力を養う
キャリアで成功する人の要素の一つに、「他人に頼ることが上手」という点があります。
これは、自分で責任を取る覚悟を持ち、できる限りの努力をした上で、より良い結果や効率のために他人の力や知恵を借りるという主体的な行動です。
一方で、他人に「甘える」というのは全く異なります。
これは、自分で努力もせず、深く考えもせず、責任を取るつもりもないまま、他人の時間を奪う行為です。
他人に甘えている人は、結果を他人に依存している状態であり、自分の評価を他人に握られていることになります。
転職活動においても、例えば転職エージェントに相談したり、知人に話を聞いたり、選考の中で助けを借りる場面があるかもしれません。
しかし、それはあくまであなたが主体的にキャリアを切り開くための手段です。
全てを他人任せにする「甘え」ではなく、自分で責任を持つ覚悟を持って、必要な場面で適切に他人に「頼る」ことができる。
この区別を理解し、主体的な姿勢を保つことが、転職活動を成功させ、さらに転職後も活躍していくために必要なマインドセットです。
マインドセットその4:「類は友を呼ぶ」からこそ、自らの思考を変える
考え方と収入には「類は友を呼ぶ」という共通点があると言われます。
しみったれた考え方をしている人は、どうしてもそういうタイプの人としか繋がれません。
その結果、自身の成長が止まってしまったり、ネガティブな影響を受けやすくなったりする可能性があります。
一方で、気高く、上を目指している人は、同じような上昇志向を持つ人たちと縁を持つことができ、共に上昇スパイラルに入っていくことができます。
これはスピリチュアルな話ではなく、上昇思考を持つ人々は、下を向いている人や現状に甘んじている人とは繋がろうとしないという冷徹な事実です。
もしあなたの周りに、あなたの転職やキャリアアップを応援してくれる人が少なく、むしろネガティブなことばかり言う人が多いとしたら、それはあなたの今の「考え方」が引き寄せているのかもしれません。
転職を通じてより良いキャリア、より良い環境を目指すのであれば、まずは自分の考え方を「気高く、上を目指す」方向に変えていくことが重要です。
そうすることで、自然とあなたの周りには、上昇スパイラルにいる人たちと繋がるチャンスが生まれてくるでしょう。
マインドセットその5:古い価値観にとらわれず、柔軟な思考を持つ
日本には古くから「清貧」であることが良いとされてきた価値観があります。
しかし、筆者は新しい時代においては、より柔軟に、かつ貪欲に自分の人生に欲張りになっていいと考えています。つまり「清い」と「豊か」の両立を目指せば良いのです。
これは一つの例ですが、時代が変われば新しい考え方が自然と生まれてきます。
転職は、新しい環境、新しい働き方、新しい人間関係へと飛び込むことです。
そこでは、これまでの職場や社会で当たり前だと思っていた価値観が通用しないこともあります。
自分の古い価値観や固定観念にとらわれていると、新しい環境への適応が難しくなったり、せっかくのチャンスを逃してしまったりする可能性があります。
自身の価値観を大切にしつつも、常に「そういうものもあるんだ」という理解のアンテナを広く張った状態でいること。
そうすることで、新しい考え方や文化を自然と受け入れ、変化に柔軟に対応できるようになります。
この柔軟なマインドセットが、転職という大きな変化を乗りこなし、新しい場所で活躍するための土台となります。
まとめ
30代からの転職は、これまでのキャリアを活かしつつ、さらに飛躍するための大きなチャンスです。
しかし、そのためには、表面的なスキルや情報収集だけでなく、内面的なマインドセットをしっかりと整えることが不可欠です。
今回ご紹介した
- キャリアの方向性を「作業」と「マネジメント」の観点から整理する
- 新しい環境で信頼を得るための「気高さ」を持つ
- 主体性を持ちつつ、他人に「頼る」力を養う
- 「類は友を呼ぶ」考え方で、自らの思考を「気高く、上を目指す」方向へ変える
- 古い価値観にとらわれず、柔軟な思考を持つ
という5つのマインドセットは、転職活動中はもちろん、転職後もあなたのキャリアを支える重要な要素となるでしょう。
これらのマインドセットを意識し、心の準備をしっかりと整えた上で、あなたの理想とする転職活動を始めてみてください。

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