転職しないリスク、あなたは気づいていますか?
FNNプライムオンラインによれば、2025年3月5日の参議院予算委員会で下記のようなやりとりがありました。(元記事)
石破首相は5日の参院予算委で、政府内の会議などで、退職金税制に関して長期勤務者が相対的に有利になる税制が転職など労働移動を阻害しているとして、見直しの必要性が指摘されていることに関し、「答えは出ていない」とした上で「慎重な上に適切な見直しをすべきだ」との意向を示した。
現在の退職金への課税制度では、勤続年数が20年以下か、それ以上かで控除額が大きく変わります。
端的に言えば、(過去からの慣行で)「勤続年数が長い方が退職金の手取りが増える」という制度になっています。
しかし、2025年3月時点の参議院予算委員会では結論は出ていないものの、「この制度が労働力の流動性を阻害しているのではないか」という指摘をたびたび受けており、石破首相自身も下記のように述べています。
「これから先、雇用の流動化というものは、賃金の上昇というものと合わせて図っていかねばならないことだと思っている」石破総理大臣 @ 参議院予算委員会
30代以下の世代にとっては、転職をすることはすでに当たり前のこととして捉えられており、上記のような日本政府の方針も鑑みれば、「転職できない=リスク」という流れは今後も変わりません。
そして、その流れは40代以上の世代にとっても同じであることは火を見るよりも明らかです。
このような変化の時代において、キャリアアップや年収アップを目指す30代から40代の会社員にとって、転職はもはや「逃げ」ではなく、「しない(できない)こと自体がリスク」とまで言われる重要な選択肢となりました。
とは言え、筆者のように5回転職を成功させている「転職ベテラン」でさえも、転職をするのは多くのエネルギーを必要とします。
この記事では、年収アップの大きなチャンスを秘めている転職を効率的に成功に導くために重要な「転職ルート戦略」について解説します。
この記事を読み終えた時には、転職エージェントの活用法から「ポンコツエージェント」を見極め、優秀なエージェントと転職を成功させる方法がわかるようになります。
年収UPと安心の転職を叶える:転職エージェント活用術
エージェント活用のメリット1:桁違いの好条件!非公開求人へのアクセス
転職を検討する際、まず頭に浮かぶのが「どのように求人を探すか」という疑問ではないでしょうか。
特に年収1000万円を超えるようなハイクラス転職を目指す30代・40代のビジネスパーソンにとって、転職エージェントの利用はもはや必須であると言えるでしょう。
その理由の一つは、「ハイクラス求人の大半が「非公開求人」である」という実情にあります。
転職サイトなどで公開されている求人は、一般的に採用のハードルが比較的低いか、人件費が低いポジションのものが多く、誰にでも見えるため競争率が高い傾向にあります。
これに対して、非公開求人は企業が求めるハードルが高く、エージェントが適切な候補者を見つけてくる必要があるため、その費用も高額になります。
特に事業部長クラス以上のポジションでは、企業秘密に関わる情報が含まれることが多く、ごく限られたエージェントにしか公開されないことも珍しくありません。
このように、企業側が候補者の質を確保し、採用活動を効率化したいという理由から、転職エージェントを介した非公開求人が多くなる傾向にあるのです。
エージェント活用のメリット2:通過確率アップ!書類作成・面接対策サポート
また、転職エージェントは単に求人を紹介するだけでなく、書類作成や面接対策においてプロフェッショナルな支援を提供してくれます。
中途採用、特にハイクラス転職では、新卒採用とは全く異なるアプローチが必要であり、職務経歴書は実績やスキルをアピールする重要なツールとなります。
筆者の経験からも、転職の選考プロセスにおける最初の関門である書類選考を通過するためには、「採用企業のニーズを理解した上で書かれている」ことが明確であることが極めて重要です(この点に関しては別記事-応募書類の超基本:企業ニーズに「刺さる」書類の作り方-で詳しく説明をしていますので参考にしてみてください)。
エージェントは、企業が求めるポイントを押さえた応募資料を準備する手助けをしてくれるだけでなく、面接官の人柄や候補者に求めていること、聞かれそうな質問、そして準備すべきことなどを具体的に教えてくれるため、一人で戦う不安を軽減し、自信を持って選考に臨むことができます。
エージェント活用のメリット3:より有利な条件を引き出すプロの交渉術!
さらに、転職エージェントは「年収や待遇などの条件交渉を代行してくれる」という大きなメリットも持ち合わせています。
日本人にとって、転職時の給与交渉は最も難しいプロセスの一つであると同時に、給与を大きくアップする絶好のチャンスでもあります。
特にハイクラス求人の場合は、交渉次第で数百万円単位で年俸が上がることも珍しくありません。
直接企業に好条件をリクエストするのは気が引けるものですが、プロフェッショナルな交渉スキルを持つエージェントが間に入ることによって、自分では伝えにくい要望を適切に伝え、より良い条件での転職を実現できる可能性が高まります。
筆者自身も、交渉があまり得意ではないため、転職エージェントに全てを任せることで、転職のたびにそれまでより高い年収を得ることができています。
エージェント活用のメリット4:転活バレを防ぐ!安全で効率的な転職活動
転職活動の効率性と安全性も、エージェントを利用する大きな利点です。
エージェントは求人情報の収集や企業との折衝を代行してくれるため、忙しい現職の業務と並行して転職活動を進めることが可能になります。
また、転職活動が現在の職場に「転活バレ」することを最大限防ぐことができるという点も、リスクを軽減する上で非常に重要です。
最良のサポートだけを味方につける:複数登録の賢い戦略
転職エージェントの利用自体が多大なメリットをもたらしますが、「複数登録」がその効果をさらに最大化します。
これには主に四つのメリットがあります。
エージェント複数登録のメリット1:より多くの非公開求人へのアクセス
一つ目は、各エージェントが独自のネットワークや情報源を持っているため、「より多くの求人情報を手に入れることができる」点です。
特定のエージェントだけが取り扱っている求人も数多くあるため、複数の情報源からアプローチすることで、求人の幅が広がり、自分に合った職を見つけやすくなります。
※中には複数のエージェントが保有している同一の求人情報もありますが、そういった求人に応募する際には、最初にその求人を紹介してくれたエージェントを通して応募しないと後々トラブルになりかねませんので気をつけましょう。
エージェント複数登録のメリット2:より良質なアドバイス
二つ目は、「より良質なキャリアアドバイスを受けることができる」という点です。
エージェントごとに担当者の経験や知識が異なるため、異なる視点や意見を得ることができ、自分自身のキャリアを客観的に見つめ直すための判断材料が増えます。
また、複数のエージェントを使うことで担当者間の競争心が働き、より良いサービスが提供されることも期待できます。
エージェント複数登録のメリット3:待遇・条件の交渉力アップ
三つ目は、「労働条件や待遇の交渉力がアップすること」です。
複数のエージェントが同時進行で転職活動をサポートしている状況では、それぞれのエージェントがあなたの代理人として最良の条件を引き出そうと努力します。
複数のオファーが同時期に提示されれば、労働条件や待遇面で比較検討することができ、自分にとって最適な条件を引き出す可能性が高まります。
エージェント複数登録のメリット4:絶対ダメ!ポンコツエージェントを避ける
そして四つ目の最も重要なメリットは、「ポンコツエージェントを避けることができる」という自衛策です。
残念ながら、経験の浅い担当者や、コミュニケーション能力が低い、あるいは自己の売上を優先して転職者の希望を考慮しないエージェントも存在します。
また、企業と転職者のマッチングが下手な担当者や、不採用の理由をきちんとフィードバックしない担当者も多くいます。
※筆者は採用側としても500人以上のハイクラス求人候補者を見てきましたが、採用企業の希望をほとんど理解しないポンコツエージェントもたくさんいました。そんなポンコツエージェントに当たってしまった場合、残念ながら候補者の能力や適正がどれほど素晴らしくても、マッチングができないまま不採用となってしまうケースが大半です。
一つだけのエージェントに頼り切ってしまうと、その担当者の質に転職の成否が左右されてしまいかねません。
複数のエージェントに登録することで、万が一質の良くない担当者に当たってしまった場合でも、すぐに他のエージェントに切り替えるという選択肢が生まれ、転職活動が台無しになるリスクを減らせるのです。
「このエージェントはおかしいな」と思ったら、そのエージェントの履歴をLinkedInなどで確認してみてください。経験が浅い、自分も短期間で転職を繰り返している、など危険信号が見えてきます。
信頼できるエージェントの特徴
良い転職エージェントを見極めることは、転職成功への重要なステップです。
良いエージェントは、応募者の希望や悩みをじっくりヒアリングし、単なる求人紹介に終始せず、「あなたにとって本当に良い転職」を第一に考えた提案をしてくれます。
また、特にハイクラス転職においては、業界知識が豊富であることが不可欠です。
業界や企業の内部事情に詳しく、将来的に応募可能になりそうなポジションについても知っているエージェントは、目先の求人だけでなく、少し先まで見据えた上であなたのキャリア構築にとってベストな求人を紹介してくれるでしょう。
最終的には、エージェント個人の能力が重要であり、所属会社だけでなくエージェント自身の経験や実績も確認することは必須です。
筆者が実際に利用して良かったと言えるエージェントは複数ありますが、それらはすべて上記の特徴を備えた担当者たちでした。
近日中に、実際に筆者が利用したおすすめエージェントをまとめてご紹介する記事を書きますので、参考にしてみてください!
理想のオファーを掴む準備:自己分析と円満退職の極意
転職でキャリアアップ・年収アップを成功させるためには、最適な応募チャネルを見つけて活用するだけでなく、転職活動全体の準備も疎かにしてはいけません。
特に30代・40代の転職においては、「自己分析とキャリアプランの明確化」が非常に重要です。
転職迷子を避けるための準備:このオファーは受けるべきか否か?
自分が転職で何を得たいのか、どのようなスキルや経験を持ち、それを新しい職場でどのように活かせるのかを具体的に言語化しておくことで、「転職迷子」になることを避け、内定が出た際の判断基準を持つことができます。
ハイクラス求人が多い外資系企業で顕著ですが、オファーが出た場合、一定期間(多くの場合は1〜2週間)以内にそのオファーを受けるかどうかを決めなければいけません。
その期間内に返答ができない場合、残念ながら採用企業は次の候補者にオファーを出すことになります。
人の採用に関して日本企業よりも、より厳しい基準でコントロールしている外資系企業の場合、のんびり採用をすることは許されないため、回答をくれない候補者を待つことはできないのです。
多くのエネルギーを使い転職活動を進め、ようやくオファーが出たのに、受けるかどうかの基準を事前に決めていなかったために、時間内に決めることができずオファーが無効になってしまっては後悔してもし切れません。
転職活動と同時並行で自己分析を行い、「自分にとって譲れない条件」と「譲ってもOKな条件」を明確にしておきましょう。
転職活動は退職活動から始まる:スムーズな転職のための準備
そして、新しい職場へのスムーズな移行のためには、「円満退職」に向けた準備も並行して進める必要があります。
オファーを受け、雇用契約書にサインが完了するまでは、現職に退職の意思を告げず、いつでも引き返せる状況を維持することがリスクフリーな転職活動の基本です。
しかし、スムーズに退職するためには、転職活動を始めると同時に「退職活動」も進めておきましょう。この点についてはこちらで詳しく解説していますので参考にしてみてください。
まとめ:転職をスムーズに行う「転職ルート戦略」
30代から40代の会社員が外資系企業への転職を成功させるためには、適切な転職ルートの活用が不可欠です。
転職エージェントを戦略的に利用し、そのメリットを最大限に享受することが、特にハイクラス転職においては成功への近道となります。
複数のエージェントに登録して情報源を広げ、質の高いアドバイスを受け、交渉力を高めると同時に、万が一の「ポンコツ担当者」を回避するための自衛策を講じましょう。
同時に、自己分析を徹底し、具体的なキャリアプランを描き、「どういったオファーなら受けるべきか」を明確にしておきます。
そして、転職活動と同時に円満退職の準備を進め、いざオファーを受けることに決めたら、現職をスムーズに気持ちよく退職できる準備を整えておきましょう。
転職は人生の大きな転機であり、時には不安や困難も伴いますが、焦らず、しかし着実に準備を進めることで、理想のキャリアと年収を実現できる大きな可能性を秘めています。
この戦略的なアプローチで、あなたの今回の転職がより大きな成功につながります。
まずは2〜3の大手エージェントに登録してみましょう。具体的な登録方法、エージェントとのやりとりの仕方、具体的なおすすめエージェントなどについての情報を随時発信していきます。
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